自作 PC の醍醐味と言えば、自分でパーツを選択するところ。
今使っている PC のメモリって何積んでたっけな?というところから、メモリのことを少し整理したかったので文章にしてみました。2022/04/24 に書いた、約2、3年前のスペックの PC の話です。
今使っている PC は約2年前に自作したもので、当時ハイスペックってほどはなかったですが、それなりのスペックのパーツを揃えて、約20万くらい掛かったような気がします。
私が所有している PC は、Ryzen 7 3800X という2019年に発売された少し古めの CPU を積んだ PC で、パーツ自体は約2年くらい前に購入したものになります。
今のところ APEX LEGENDS や FORTNITE などのゲームは快適にできているので、新調はもう少し先かなと考えていますが、ディスプレイを WQHD 解像度のものに新調したあたりから、少ししんどいかな?という気がしなくもないなという感じでした。概ね問題なしで ELDEN RING も最高解像度は無理でしたが、高画質で快適にプレイできています。
最近、FPS の練習で自分のプレイを撮影するのに、 OBS Studio を導入したのですが、少し負荷が大きく、若干カクついているような印象を受けたので、手っ取り早くマシンパワーを上げるためにメモリを増設しようと思いました。
メモリの規格とインターフェイス
また、デスクトップPC 向けとノート PC 向けでもメモリの種類が違います。
デスクトップPC 向けの DIMM をノート PC 向けの S.O.DIMM があります。
中にはデスクトップ PC なのに S.O.DIMM で動くものもあるようですが、おそらくマザーボードのサイズによるものかなと思うので、極端に小型の PC ケースで自作されたとかでなければ標準の ATX 規格のものを選ぶことが多いかなと思うので DIMM メモリを選んで良いと思います。
私の PC であれば、DDR4 の DIMM メモリを選ぶことになります。
メモリのモジュール規格
メモリの規格さえ正しいものを選べば、とりあえず動きますw
なので、ここから先の話は、知っておくとよりいい買い物ができるよ程度の話と考えてもいいかも知れません。
DDR4 には複数のモジュール規格があります。
- PC4-6400 (DDR4-800)
- PC4-8528 (DDR4-1066)
- PC4-10664 (DDR4-1333)
- PC4-12800 (DDR4-1600)
- PC4-14900 (DDR4-1866)
- PC4-17000 (DDR4-2133)
- PC4-19200 (DDR4-2400)
- PC4-21333 (DDR4-2666)
- PC4-22400 (DDR4-2800)
- PC4-23466 (DDR4-2933)
- PC4-24000 (DDR4-3000)
- PC4-25600 (DDR4-3200)
- PC4-26400 (DDR4-3300)
- PC4-26600 (DDR4-3333)
- PC4-27200 (DDR4-3400)
- PC4-27700 (DDR4-3466)
- PC4-28800 (DDR4-3600)
- PC4-29800 (DDR4-3733)
- PC4-30400 (DDR4-3800)
- PC4-30900 (DDR4-3866)
- PC4-32000 (DDR4-4000)
- PC4-33000 (DDR4-4133)
- PC4-33600 (DDR4-4200)
- PC4-34100 (DDR4-4266)
- PC4-35200 (DDR4-4400)
- PC4-36800 (DDR4-4600)
- PC4-38400 (DDR4-4800)
- PC4-40000 (DDR4-5000)
- PC4-41600 (DDR4-5200)
- PC4-42666 (DDR4-5333)
- PC4-44800 (DDR4-5600)
ザッとこんなにありますが、PC4 から始まる数字は DDR4 と書いてある数字を8倍したものなので、覚える時は DDR4 から始まる方を覚えておくと良いと思います(桁数も少ないですしね)。
こんなにたくさんあるんかい! となりますが店頭に置いてあるパーツを見るに、DDR4-2133 から DDR4-4600 あたりがボリュームゾーンなのかなと思います。
ちなみに私の PC は DDR4-3200 のメモリが1枚刺さっているので、増設する場合はこれに合わせて選ぶと良いとされています。
どういう事かというと、異なるモジュール規格のものを混在して刺した場合、低い方の規格に統一して認識されるというルールがあるからです。
極端な話でいうと、DDR4-5600 のメモリと DDR4-800 のメモリを混ぜて使うと DDR4-5600 も DDR4-800 として認識されてしまうため、性能が十全に発揮されないということになります。
もっというと、増設する場合はメーカーなども合わせた方がいいという話もあります。
俗に言う相性問題ですね。
購入時期によってメモリの値段は変わるものなので、その時その時の最安メモリを選ぶと、相性問題で動かない可能性もあります。
開封後の交換・返品は受け付けてくれないお店も多いので、リスクを取って安く済ませるか、安心を取って少し高いお金を払うか。性格出そうですねw
まだ悩むポイントがあった(CPU 側の制限とランク)
そんなこんなで私もメモリの選定を進めていき、crucial というメーカーの DDR4-3200 の 16GB のメモリを購入しようというところまで来ました。
16GB 増設するには、8GB のメモリを2枚増設するか、16GB を1枚増設するかの2パターンになります。今回は 16GB を1枚追加することにしました。
ちなみに 4GB を4枚という選択肢もありますが、4枚しか刺せないところに既に1枚刺さっているため、この選択肢はありません。
この 16GB を1枚追加することにしたのにも、理由があります。
それは、 CPU 側のカタログスペックに記載されていた対応メモリの項目の内容でした。
DDR4-3200 (2DIMMまで)
DDR4-2933 (1Rank / 4DIMM)
DDR4-2667/2400 (2Rank / 4DIMM)
これは、つまりこういうことです。
- DDR4-3200 は2枚までしか認識しない
- DDR4-2933 は 1Rank のものなら4枚認識する
- DDR4-2667 もしくは 2400 は2Rank でも4枚認識する
DDR4-3200 は2枚までしか認識しない制限があります。既にDDR4-3200 のメモリが1枚刺さっているので、今回は 16GB のメモリを1枚だけ増設することにした、というわけですね。
CPU 側にもメモリに関する制限はあって、Ryzen 7 3800X の場合は、DDR4-4000 は使えない(そもそも起動しないのか、DDR4-3200 相当と認識されて動くのかは謎)というわけです。
ちなみにマザーボード側も DDR4-3200 まで対応になっています。
さらにもう1つ、Rank というのが出てきました。
これは恥ずかしながら僕も意識していなかったのですが、メモリには 1Rank のものと 2Rank のものがあるようでした。
crucial の DDR4-3200 のメモリにも2種類あり、それぞれ型番が CT16G4DFS832A と CT16G4DFD832A になっています(微妙に違う……)。
1Rank はメモリチップが片面に 16GB 分搭載されているもの、2Rank はメモリチップが両面で 16GB 分搭載されているものを表す表記のようです(どうやら両面に搭載されていても 1Rank 扱いのものもあるらしい → 【メモリ屋社長のちょっとタメになるメモリ話】 Ryzenで話題になった、メモリの”Rank”って何のこと? )。
まとめ
長々と書きましたが、メモリを選ぶ際どういう風に絞っていくのか少しでも参考になればと思い、筆を執りました。
ついでに言うとメモリの Rank は合わせておきましょう、ということで現在刺さっているのが 1Rank のものだったので、最終的に購入したのは DDR4-3200 の 16GB 1Rank のメモリ(型番でいうと CT16G4DFS832A )でした。
今回は CPU の仕様を完全に満たしていたので無視しましたが、マザーボードが CPU の要求を下回っていることも考えられるので、CPU の仕様とマザーボードの仕様を見比べて、低い方に合わせて検討するようにした方が良いかと思います。
久しぶりのブログ投稿ですが、記事書くのは楽しいな。それでは。
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