スキップしてメイン コンテンツに移動

[RaspberryPI] BOXのwebdav機能を使ってみる

boxというファイル共有サービスがありますが、webdavを使って自分のアカウントにアクセスできるとの事。
開発者アカウントを作ってAPI経由でやり取りする事も考えましたが、webdavの方が導入が簡単で、RaspberryPIのように、限られたディスク容量しか持たない機器と相性が良いように思ったので、試してみました。




webdavサーバーをマウントするdavfs2のインストール

まずは、webdavサーバーをマウントするためのdavfs2をインストールします。
sudo apt-get install davfs2

インストールは簡単ですね。
続いて、各種設定ファイルを修正して行きましょう。


各種設定ファイルの修正

まずは/etc/fstabを修正してwebdavのマウントポイントを登録します。
今回は /home/pi/dav_box にマウントする想定で、話を進めます。

https://dav.box.com/dav /home/pi/dav_box        davfs   rw,noauto,user,uid=1000,gid=1000        0       0

uidとgidは/etc/passwd から改めて確認した方がよいかと。piユーザーであれば、おそらく問題ないかとは思いますが。


続いて、/etc/davfs2/davfs2.conf の修正。
以下の内容を追加
use_locks 0    # ロックファイルは使わない

追加箇所はどこでもいいようです。


さらに続いて、/etc/davfs2/secrets の修正。
/home/pi/dav_box        ユーザーID      パスワード

ユーザーIDとパスワードの部分には、boxのアカウント情報を入力します。
secretsというファイル名ながら、内容は平文なのがなんとも言えないですね。


最後に、davfs2グループにユーザーを追加します。
sudo usermod -G davfs2 pi


事前準備は以上で完了です。
さっそくマウントしてみましょう。
mount /home/pi/dav_box

問題なければ何も表示されずにカーソルが戻ってくるかと思います。
さっそく接続できているかlsコマンドで確認してみます。
ls -al /home/pi/dav_box

ファイル名が日本語のファイルはうまく表示できないかもみたいな情報もちらほらありましたが、lsの結果は文字化けせずに表示されました。

若干のタイムラグがありますが、あまりあるメリットに比べれば些細なことでしょう!

まぁ、ぶっちゃけdropboxでもいいんですが、boxの方が使える無料枠が多いので色々便利だったのです。


コメント

このブログの人気の投稿

[VB.NET]オレオレ証明書でSSL通信するための短絡的な解決法

VB.NETソフトウェアでサーバーと通信することはよくある事だと思いますが、最近はHTTPを使って明けっ広げに刺しに行くよりHTTPSを使って暗号化してこそこそやった方が時代の流れに即した感じですよね(違うか)。 いちいちテスト環境でSSL証明書を用意するのも面倒だということで、セキュリティ的には全くよろしくない方法で迂回できるので紹介します。

[JS]Canvasでよく使う描画テクまとめ

HTMLで画像をいじくりたい時は、canvasを利用して編集するのは一般的ですが、WindowsストアアプリではHTML+CSS+JSでのアプリ開発ができる事もあって、簡単な画像編集であれば、C#やVBを使うより分かりやすいし資料が多く、C++でDirectXをガリガリ書くよりお手軽。入出力もファイルピッカーを使えば簡単に実装できます。今回は、Windowsのコードではなく、Canvasを利用する時のJavaScriptを使いどきに合わせてまとめていきます。

curl の基本的な使い方 -設定編-

今回のcurl TIPSは、curlをより日常的に使っていくためのHow toです。curlには、数多くのオプションが用意されていて、それらを組み合わせる事で様々な事が楽になるでしょう。サービス監視の自動化などにはまさにcurlの得意分野です。 今回は、curlを更に自分のものにしていくために大事なカスタマイズの部分を解説します。